お薦め本で23人対決 ビブリオバトル県決勝

中高生がお薦めの本を紹介し合う書評合戦「ビブリオバトル和歌山大会」の決勝戦が9日、和歌山県和歌山市西高松の県立図書館で開かれ、23人が選んだ本の魅力を発表した。

14会場で行われた各地域大会や県予選を通過した代表者による大会で、中学生14人と高校生9人が出場。台本を見ずに、読んでおもしろいと思った本の魅力を5分間で紹介した。発表後、観戦者は一番読みたいと思った本に投票し、多数決でチャンプ本を決定。優勝者は、来年開催の中学、高校の各全国大会(活字文化推進会議主催)に推薦される。

発表者は、身振り手振りを交えながら本の魅力を力説。投票の結果、中学生は笠田中学2年の井戸幸祐さんが紹介した『山怪 山人が語る不思議な話』、高校生は紀央館高校3年の三島昂星さんが発表した『りぽぐら!』がそれぞれチャンプ本に選ばれた。

また、お薦め本を読みたい気持ちにさせる文章やイラストを書いたカード(POP)のコンクールで、入賞した10作品の表彰も行われた。 本紙エリアの出場者とPOPコンクール入賞者、書名は次の通り。

【ビブリオバトル】 〔中学生〕川乘楓菜(下津第一)家庭教室▽小切朝賀(開智)ツナグ▽中嶋優良(古佐田丘)一度だけお母さんへ▽福島明莉(岩出第二)一〇五度▽松尾寛大(野上)斉木楠雄のΨ難
〔高校生〕門阪歩実(和歌山信愛)カラフル▽國松祐貴(粉河)また、同じ夢を見ていた▽松山知音里(粉河)スタートライン▽宮井翼(桐蔭)浜村渚の計算ノート

【POPコンクール】 〔中学生〕奨励賞=妙中波留香(紀之川)人生は一度だけ。▽大江優花(向陽)ナミヤ雑貨店の奇蹟▽寺岡美咲(貴志川)僕は何度でも、きみに初めての恋をする。
〔高校生〕大谷花(向陽)さいとう市立さいとう高校野球部

決勝戦に出場した皆さん

決勝戦に出場した皆さん