GWまでに完全復旧、関空連絡橋

災いが多かった昨年と打って変わり、穏やかな年明けを迎えた2019年。関西に甚大な被害をもたらした昨年9月の台風21号は、関西国際空港連絡橋にタンカーが衝突し空港機能がまひ。関西の経済、観光に大きな被害が出たことは記憶に新しい。
対面通行により仮復旧した連絡橋であるが、西日本高速道路は18日、来月12日、13日に修復した橋桁の架設を行い、工事が順調に進めば3月中には対面通行規制を解除し、上下線各2車線、計4車線を確保できる見込みであると発表した。ゴールデンウイークまでに計6車線での完全復旧を目指すという。
損傷を受けた下り(関西空港方面)の橋桁は現在撤去され修復作業中。対面通行では、通行不能な箇所を避けるため、連絡橋の途中から上り(泉佐野方面)の橋脚へとシフトするよう整備され、上り2車線、下り1車線に規制されている状況。平日朝7~8時台はマイカーの通行を控えるよう呼び掛け、ピークを避けて朝6時台、9時台に利用した場合、ETCのマイレージポイントが追加付与される仕組みを設けるなど、混雑緩和策が講じられてきた。関西エアポートによると年末年始等の多客期においても大きな渋滞や混乱はなかったという。
3月中の対面通行規制の解除、ゴールデンウイークを目標とする完全復旧で、海外からの関西の玄関口としての機能が完全に復活する形となる。台風の爪痕はいまだ各所に残るが来年の東京オリンピック・パラリンピックで世界各国から注目を受ける日本。しかし、日本を訪れる外国人がより便利に安心して滞在できる環境整備は完璧とはいえない。
関空を発着する外国人旅行者を和歌山県にどう呼び込みもてなすか。その方策を考えていきたい。
(次田尚弘/泉佐野市)