名物の大餅投げに700人 立神社の春祭り
海南市下津町引尾の立神社(舩橋平宮司)で3日、五穀豊穣を祈る春祭りが行われ、名物の大餅投げに住民ら約700人が集まるなどにぎわった。
境内は、本殿北側の大岩や、咲き誇るツツジの花などの景観が美しい。午前は神事があり、奉賛会や興(おき)、下出、土井原、松尾、上出、百垣内などの地区ごとに準備された総量約1㌧の餅が境内で祈祷を受け、小学6年生の女子児童によるみこの舞いが奉納された。
名物の大餅投げは午後2時から約2時間という長丁場。境内には住民や帰省中の家族、見物人らが所狭しと集まり、小餅を拾った他、男性を中心とする大餅の争奪戦を見守るなどして楽しんだ。
和歌山市から4歳と2歳の娘を連れて参加した30代の主婦は「友人に誘われて初めて来ましたが、珍しい光景に驚きました」と笑顔。舩橋宮司(82)は「大勢の皆さんが祭りを楽しみに里帰りをしてくれ、ありがたい」と話していた。