事故ゼロ目指して 春の交通安全運動スタート
春の全国交通安全運動が11日にスタートした。和歌山県和歌山市小松原通の県庁正面玄関前広場では街頭啓発出発式が行われ、県職員やボランティアら約250人が出席。市民に交通安全の重要性を訴えていくことを誓った。
式では下宏副知事が、県内で交通事故により死亡する人の数が2002年から17年連続で減少し、昨年は36人で過去最少となった一方、交通死亡事故に占める飲酒運転の割合が17年は全国ワーストだったことにふれ、「交通事故のない安全で住みやすい地域にするため、家庭や職場などで交通安全意識の向上を呼び掛けて」と訴えた。檜垣重臣県警本部長は県内の交通事故情勢について「亡くなる方の大半が高齢者で道路の横断中に事故に遭うケースが目立つ」と報告した。
続いて市立砂山小学校の1年生8人が「交通ルールをみんなで守ります」「交通事故に遭わないように注意します」と宣言。下副知事から児童らに交通安全教材が贈呈され、出席者の拍手の中、白バイや広報車が市内へ出発した。
運動は20日までの10日間。期間中は県内各地で、街頭啓発活動や参加・体験型の交通安全教室などが行われる。