ネイルで笑顔 福祉施設で高齢者が体験
施設の利用者に指先を美しく彩るネイルを楽しんでもらおうと、介護老人保健施設やよい苑(和歌山県岩出市中迫、和田好史施設長)で21日、「福祉ネイル」が行われた。利用者8人が福祉ネイリストと会話を楽しみながら爪のおしゃれを楽しんだ。
和田施設長が2月に母校の星林高校で行われた「第2回星翔塾」で、日本保健福祉ネイリスト協会認定校講師の佐竹美早紀さんと会話を交わしたことをきっかけに実現。同日は20人の希望者の中から8人が選ばれ、佐竹さんと研修生の舛井里江さんが2ブースで実施した。
利用者はカラーリングやハンドトリートメントなど8メニューから選択。カラーリングでは13色とパンダやイチゴなど15種類の絵柄の中から好きなものを選び、ネイリストからの「趣味は何ですか」「好きな色は」などの質問に答えながら癒やしのひとときを過ごした。
体験した宇治田智恵子さん(93)は「アジサイを描いてもらったけどきれい。良い経験になりました」と笑顔だった。
和田施設長は「アニマルセラピーなどいろいろな取り組みをしている。会話を楽しみながら認知症予防や生きがいにつながれば」、佐竹さんは「利用者さんがすごく喜んでくれて良かった。ネイルをすることを通して若い頃の気持ちを思い出してもらい、『きれい』と笑顔になってくれればうれしい」と話した。
福祉ネイルは同所で毎月定期的に実施する予定という。