最優秀賞に平石さん SI和歌山フォーラム
女子高生がテーマを決めて論文を発表する「クラブ ユース・フォーラム」(国際ソロプチミスト和歌山主催)が25日、和歌山県和歌山市西高松の県立図書館で開かれた。11人が論文発表やディスカッションで交流を深め、最優秀賞に県立桐蔭高校1年の平石梨佐子さん(15)が選ばれた。平石さんは、7月24、25日に神戸ポートピアホテルで開かれる国際ソロプチミストアメリカ日本中央リジョン「ユース・フォーラム2019in神戸」に出場する。
次代を担い、リーダーシップを発揮できる女性の育成を目指して2年に1度開催。今回の論文のテーマは「20年後のあなたと対話する」。参加した生徒らは急速に変化する環境の中、自身は将来をどう生きるのか、客観的な視点で1200字にまとめて発表した。
ディスカッションでは和歌山大学観光学部の加藤久美教授をコーディネーターに、それぞれの論文の感想を聞き合い、活発に意見交換していた。
最優秀者に選ばれた平石さんは「二十年後の世界」と題し「周囲に希望を与えられる、アスファルトに咲くバラの花のようになりたい」と発表。オーストラリアでの短期留学中に出会ったブラジルの女子生徒との交流を通して、諸外国の混迷した社会情勢に思いを馳せ、高度な情報社会にあっても、自身が見聞きし考えたことを、自分の言葉で表現したいと願うようになった、との思いを話した。
優秀賞には智弁学園和歌山高等学校2年の清水愛萌(めるも)さん、開智高等学校2年の太田百香さんが選ばれた。
講演では、海南市出身で、和歌浦中央病院の医師、西口春香さん(42)が、高校時代からこれまでの歩みや、現在2人の子どもを育てながら仕事に従事する上で女性活躍に関して抱く思いなどについて話した。
西口医師は、「女性の仕事は家庭を守ること」との、日本の慣習は転換期にあると指摘。女性が働き続ける上で直面する出産や子育てなどの課題について「周囲に理解してもらえるよう闘っています」と話す一方、「子どもはとてもかわいいので、職場をはじめどこへでも連れて行き、仕事は少しセーブしています」と柔軟な取り組み姿勢を示した。また、「男性も、競争社会という慣習と闘っているのです」と医師である夫への理解を話し、「後輩の女性たちの働きやすい環境づくりのため、社会を変えたいです」と熱をこめた。参加した生徒は次の皆さん。
【最優秀賞】平石梨佐子(桐蔭1年)【優秀賞】清水愛萌(智弁2年)太田百香(開智2年)▽松本未来音(慶風2年)▽宮井桃子(海南2年)▽宮田万輝(智弁2年)▽西川千結(桐蔭1年)▽尾崎文乃(海南2年)▽菅原ちひろ(慶風2年)▽築地新彩乃(市立和歌山3年)▽山本胡桃(同3年)