鍛錬の成果を披露 県警逮捕術大会に150人

 和歌山県内の若手警察官の逮捕術向上を図ろうと、県警は28日、和歌山市中之島の県立体育館で「県警察逮捕術大会」を開き、約150人が日ごろの訓練の成果を発揮した。

 同大会は1978年に第1回大会を開催し、本年度で39回目。逮捕術は犯人などの相手から攻撃・抵抗された場合に安全で効果的に取り押さえることを想定した術技。

 試合はA組8チームを2ブロックに分けて予選リーグを行い、各1位で決勝戦、各2位で3位決定戦を実施。B組は9チームを3ブロックに分けて予選リーグを行い、各1位の3チームによるリーグ戦で1位から3位を決定した。

 県警本部長の檜垣重臣大会会長は「一人ひとりが警察術科の鍛錬に努めるとともに、実践的訓練を重ねて実力の涵養を図ることが不可欠。訓練と職務執行において模範を示し、県民の期待と信頼に応える強さと優しさを兼ね備えた県警察の構築に尽力してほしい」とあいさつした。

 1チーム男性5人、女性1人(補欠3人)で3分間の時間内で警棒や徒手、短刀、警杖を使って大きな声を出しながら訓練の成果を見せつけた。

 和歌山北署交通課の林義人巡査部長(34)は「チームが優勝できるように一丸となって戦いたい。凶悪な被疑者と対峙(たいじ)したときのことを意識しながら戦いたい」と話した。

 結果は次の通り。

 【優勝】A組=機動隊▽B組橋本署
 【準優勝】A組=岩出署▽B組=湯浅署
 【3位】A組=新宮署▽B組=白浜署
 【敢闘賞】6人

逮捕術を競う若手警察官ら

逮捕術を競う若手警察官ら