当て逃げに懲戒基準 職員処分で県が新設検討
和歌山県は4日、当て逃げをした職員に対する処分の基準の新設を検討すると明らかにした。酒気帯び運転で当て逃げをした人事課主事の男性職員(26)の処分を巡り、当て逃げに関する規定がないため、酒気帯び運転に関する規定などに基づき停職6カ月の懲戒処分としていたことを受けての対応。
男性職員は3月、和歌山市内で飲酒した後に車を運転し、民家の倉庫にぶつかる事故を起こしたが、道路沿いの縁石か何かに当たったと思い、そのまま走行し、赤信号で停車したところを民家の住人に呼び止められ現行犯逮捕。和歌山簡裁から罰金の略式命令を受けた翌5月30日、県は懲戒処分を発表していた。
4日に記者会見した野口幸男監察査察監は「検討の余地は十分ある。他の官庁の処分基準も精査し、できるだけ分かりやすいものを作りたい」と述べ、すでに発表した男性職員への処分は変更しないとした。