高台まで歩いて避難 日方小学校で津波想定訓練
海南市立日方小学校(西村充司校長)の全校児童164人は7日、南海トラフ地震に伴う津波の発生に備え避難訓練を行った。校庭から近隣の高台まで約束事を守って歩き、実際の被災時にも落ち着いて行動できるよう確認した。
南海トラフ地震では最大で約8㍍の津波が来ると予想されているが、同校は海抜2㍍に立地。海抜17㍍にあたる近隣の神田地蔵寺付近が避難場所に指定されており、児童らは上り坂を足早に歩き約15分で避難を完了させた。この日はヘルメットは熱中症を予防してかぶらず赤白帽を代用した。
訓練の要点は「おはしも」の約束事の徹底。「押さない・走らない・しゃべらない・もどらない」の大切さが確認された。
同行した市消防署員は「本当に地震が起こった時もきょうのように避難できるよう頑張ってください」と話し、西村校長は「きょうの訓練は合格点です。自分の命は自分で守ることを忘れないでください」と呼び掛けた。
6年生の都合田栞那(かんな)さんは「小さい子が好きだから、手をつないで素早く行動できるように頑張りました」と笑顔だった。