平和の鐘を34カ所で 15日にユネスコ協会

 和歌山ユネスコ協会(芝本和己会長)は終戦記念日の15日、「平和の鐘打鐘会」を和歌山市吹上の岡山の時鐘堂をはじめ市内と海南市、大阪府高槻市の寺院など34カ所で行う。

 同協会は8月15日を「争いなき日」と定め、1948年の設立当初から打鐘会を行っており、ことしで72回目となる。

 岡山の時鐘堂の鐘は、元和元年(1615)の大坂夏の陣で豊臣方が使用した青銅製の大砲を徳川方が獲得し、紀州藩が保管していたものを、鋳直して造られたと伝えられ、藩士の登城時や時刻を城下に知らせるために鳴らされていた。

 午前11時45分に集合し、正午から1分間の黙祷の後、平和の祈りと不戦の誓いを込めて鐘を打つ。

 問い合わせは同協会事務局(和歌山市教育委員会生涯学習課内、℡073・435・1138)。