県内最接近は15日午後 台風10号で警戒
超大型で強い台風10号が西日本に近づき、和歌山県には15日昼すぎから夕方にかけて最接近する見通し。和歌山地方気象台は特に大雨への警戒が必要とし、南部では13日夜遅く、北部でも15日昼前から激しく降り、16日にかけて大雨になる恐れがある。総雨量は多い場所で、紀伊半島大水害をもたらした2011年の台風12号以来となる、1000㍉超えの可能性が予想されている。
台風10号は13日正午現在、種子島の南東約500㌔にあり、時速20㌔で北西に進んでいる。中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30㍍。今後、進路をやや東寄りに変えながら北上し、15日午前9時には宇和島市の南南西約50㌔に到達する見込み。四国に上陸する可能性が高い。
予想雨量は、13日正午からの24時間で北部が40㍉、南部が180㍉。14日正午からの24時間では北部が200~300㍉、南部が400~600㍉となっており、浸水や洪水、土砂災害に厳重に警戒する必要がある。
風は、県が風速25㍍以上の暴風域に入る可能性もあり、全域で15日朝から警戒が必要となる。海は、南部で13日夜のはじめ頃から大しけ、15日には猛烈なしけとなり、北部でも14日夜のはじめ頃から大しけとなる見込み。大潮の時期であり、台風の接近が満潮時に近いため、高潮の恐れもあるとされている。
同気象台は、雨や風が強まる前に早めの安全確保が大切とし、不要な外出は控え、海岸や増水した河川・用水路など危険な場所には絶対に近づかないよう呼び掛けている。