多田、前本組が優勝 ソフトテニスジャパン杯
ソフトテニスの高校日本一を決める第48回ハイスクールジャパンカップ(6月19~23日、札幌市円山庭球場)の女子ダブルスで、和歌山信愛高校3年の多田千夏さん(18)と2年の前本真弥さん(16)のペアが優勝した。同校の全国優勝は4年ぶりで、2人は「優勝できると思わなかった」と笑顔を見せた。
昨年12月に開かれた県内の代表選考で優勝し、全国の代表と推薦校72ペアが集う全国大会へ。試合は7ゲームマッチで行われた。
2人は第1試合で推薦校の長岡商業高校(新潟)と対戦。競り合いながらも4―3で勝利した。決勝の相手は推薦校の就実高校(岡山)。3月の全国高校選抜大会でも優勝している強豪だったが、相手のミスも重なり、ストレートで4ゲームを先取し、栄光を手にした。
ペアを組むと知ったのは県内代表選考の当日。ソフトテニスは試合のシーズンごとにペアが変わることがほとんどで、2人も練習や団体戦でたびたびペアを組んでいた。北海道に行く際には、和歌山で練習に励む他の部員から応援メッセージもたくさん届いた。一日6試合という日程に、前本さんは試合中に足がつりそうになることもあった。相手がミスするまで打ち続けるタフな多田さんと、訪れたチャンスは着実に決める前本さん、2人の粘り強い戦い方が優勝につながった。
優勝について多田さんは「びっくりしている。優勝できたのは奇跡だと思う。和歌山に帰ってきてみんなに祝ってもらい、うれしさを実感した」、前本さんは「優勝できると思わなかった。大会を経て自信がついた」と喜びを語った。