小阪さんが2度目の優秀賞 こども落語全国大会
笑いを届けるボランティア団体「わかやま楽落会」の「ぴょんぴょん亭うさぎ」こと小阪はやのさん(13)が、宮崎県で開かれた「第11回ひむかの国こども落語全国大会」の中高生の部で優秀賞に選ばれた。中学生になって初めての大会、小阪さんは「卒業までには全国大会で最優秀賞を取りたい」と意気込んでいる。
同じ大会での入賞は、小学5年生以来2回目。今大会は全国35人の中高生が参加した。
小阪さんが演じたのは男女のだまし合いを描いた「星野屋」。星野屋という大店の旦那は、妾(めかけ)のお花との関係が妻に見つかり、お花と2人で心中しようとする。しかし、橋から飛び降りた旦那を見届け、お花は「やっぱり死にたくない」と家に帰ってしまう――というあらすじ。
小阪さんは月に1回、女流落語家・露の都さんの教室に通っており、「星野屋」は都さんが演じているのをテレビで見て興味が湧いた。当時、小阪さんはまだ小学6年生。内容が難しいのではと心配もされたが、都さんも「頑張って」と言ってくれたという。昨年9月から「星野屋」の練習を始め、お花をかわいらしく、そして話の最後に登場するお花の母親は面白く演じ分けるように心掛けた。
中学生になってからはバスケットボール部と落語を両立。練習や大会、寄席と両立するのは大変だが、限られた時間で一つ一つ集中して取り組めるようになった。大会では全国の友達に会えるのも大きな楽しみ。中学生になってからは高校生の友達も増え、大会の卒業生には「落語続けていってね」と声を掛けられた。
小阪さんは「落語もバスケも勉強もしっかり頑張りたい」と三つの道にやる気十分で進んでいく。