ミカンの木の器 Msギャラリーで展覧会
和歌山県和歌山市布引にある「工房もくきち」の木工作家・うえやまともこさんの個展「木の仕事―木の中にあるカタチ―」が15日まで、同市十二番丁のMsギャラリー12番丁で開かれている。
注目は「有田みかん」の木を使った木器作品。7月の近鉄百貨店和歌山店でのクラフト展に続き同ギャラリーでの販売は2回目となる。
うえやまさんは、有田市の知り合いのミカン農家から枝切りや伐採した廃材を譲り受け有効活用しようと、ことしから器を作りを始めた。ミカンの木はとても硬くて割れにくく丈夫だが、材質はきめ細かく弾力性に富んでいる。
うえやまさんは「加工しやすく、輪切りにした断面は鮮やかな模様と合わせて美しい淡い黄色で他の木器と違った雰囲気がある」といい、「通常の樹皮はしばらくすると剥がれるが、みかんの樹皮は剥がれず残るので、作品によっては樹皮を生かしたものができる」と独特な形状の器など7月の販売時より多い新作を含む約50点を展示。最低価格1500円(税別)のバターナイフから販売する。13日から15日までワークショップ「木のスプーンを作ろう」を開く。午後1時半から午後6時、作業時間は30分から60分程度で参加費2500円。
営業時間は午前11時から午後7時(最終日は5時)まで。
問い合わせは同ギャラリー(℡073・431・8255)。