今福、竜門、巽小ら最優秀賞 人権の花写真
県人権啓発活動ネットワーク協議会が主催する「第37回和歌山県小学校人権の花運動」写真コンテストの審査結果が発表され、最優秀賞10校と優秀賞47校、奨励賞67校が選ばれた。本紙エリアから和歌山市立今福小学校(土本悦子校長)と紀の川市立竜門小学校(宮本美保校長)、海南市立巽小学校(阪口貴史校長)が最優秀に選ばれた。
児童らが協力して花を育てることで、人権尊重思想を育もうと実施。県内の小学校にプランターとチューリップの球根を寄贈した。
今福小 昨年10月に当時の栽培委員会が球根100個を植えた。毎朝欠かさず水やりし、球根がしっかり土に埋まっているかを確認。晴れの日には雑草も抜き、教諭らと一緒にチューリップを育ててきた。3月下旬には満開になり、色とりどりの花がたくさん咲く風景に児童は驚いたという。
人権擁護委員協議会の山西陽裕会長から賞状を受け取った6年生の平山智大君(12)は「最優秀は和歌山市内で今福だけと聞いてびっくりしたけどうれしい」、山﨑陽太君(11)は「自分たちが賞をもらえてうれしい。他の学校の写真もきれいだった」、藤田真尋さん(11)は「先輩(当時の6年生)と一緒に育てたチューリップが最優秀に選ばれたのがうれしい」と話していた。
竜門小 4~6年生の園芸整美委員会の子どもたちが水やりや草引きなどを担当。チューリップが一斉に咲き誇るように時期を計算したり、日照時間を調整したりするなど、きれいな花が咲くように、さまざまな工夫を凝らして大切に花を育ててきた。
受賞作品は、開花した花と一緒に写る笑顔の子どもたちと「みんななかよし花いっぱい」「竜門っ子」と書かれたプラカードの写真を一枚に収めた。
同委員会の迫間虎之介君(12)は「気持ちを込めて手入れをしてきたので最優秀賞はうれしい。花は慎重に育てないとすぐ枯れる。自然を守ってこれからも大事に育てていきたい」と喜びを語った。
巽小学校 寄贈された球根に加えて地域の人が結成した「BSクラブ」(硲美恵子会長)が育てたパンジーとビオラの苗も一緒に栽培。広々とした中庭で、6年生が地域の人々と一緒に植えた。5・6年生の園芸委員が地域の人から教わりながら育てた。3年生も作業を手伝い、満開の花の中で「みんなちがって みんないい!!」とパネルを掲げて撮影した。
BSクラブは9月、春に向けてパンジーやビオラの苗の植え替え体験会を実施。児童や同地区自治会、教員、保護者らが参加し、ビニールハウスで作業した。硲会長は「年に1度子どもたちとふれあえるのが楽しみです」と話していた。
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3校の他、最優秀賞は次の学校。
保田小(有田町)、妙寺小(かつらぎ町)、花坂小(高野町)、芳養小(田辺市)、南白浜小(白浜町)、笠松小(日高川町)、宇久井小(那智勝浦町)