実技の見直しなど 教員採用試験の制度変更へ

和歌山県教育委員会は、2021年度公立学校教員採用候補者選考試験の制度を変更する。

県教委によると県の教員採用試験の受験者数は、2013年の1863人をピークに年々減少。ことし実施した2020年度の試験には1427人が受験し、398人が合格している。受験者が減る一方で、小学校を中心に採用者数は増加している。新制度では受験者の負担を減らすため日程などを変更。大幅な制度変更は約30年ぶりとなる。

試験日程を従来の5日から4日に縮減。筆記試験はこれまで第一次試験で教科専門、一般教養、論文、二次試験で教職専門と2回実施していたが、一次試験でまとめて実施。小論文を二次試験で行う。

また実技試験も見直し。小学校教員は水泳、オルガン、体育実技と模擬授業を行っていたが、水泳とオルガンのいずれかの実技のみとなる。中高の教員は保健体育、音楽、美術、工業系科目の実技になり、国語や数学などの模擬授業を廃止。必要に応じて実施される予定。

面接は一次試験、二次試験で実施していたものを二次試験で集団、個人面接に変更。受験者個人と時間をかけて向き合えるようにしたいとしている。

詳細は来年春に公表予定の試験実施要綱に記載される予定。