事故ゼロに向けて出発 春の交通安全運動始まる

春の全国交通安全運動が6日に始まった。15日までの10日間、各地で広報活動を行い、交通事故防止を呼び掛ける。和歌山県和歌山市西の交通センターでは、街頭啓発の出発式が行われ県職員や警察官ら約30人が出席した。

例年は県庁で小学生らも参加して約250人ほどで出発式を行っているが、ことしは新型コロナウイルスの影響で場所を変更し、関係者のみで行われた。

式では、森昇治交通部長が「ドライバーの皆さんに緊張感を持ち、思いやりのある運転をするように、歩行者と自転車にも交通ルールを守ることが大事だと浸透させてもらいたい」と呼び掛けた。県県民生活局の生駒享局長は「運動の重点事項にもある飲酒運手は本人の自覚と意思で根絶できる犯罪。事故が1件でもなくなるように力を合わせて取り組んでいきたい」とあいさつ。出席者らが見守る中、白バイとパトカー、広報車など16台が出発した。

また、3月に導入されたばかりの高齢者向け交通安全教育車「きのくに安全号」も展示され、歩行、自転車、自動車のシミュレーターが紹介された。

期間中の活動についても、新型コロナ感染拡大防止の観点から駅前での啓発などは控えめにし、交通指導やのぼりの掲示などを行っていく予定。

パトロールへ出発する白バイ