給付金申請書を発送 書類不備に注意呼び掛け
新型コロナウイルス感染症に関する国の緊急経済対策で支給される1人あたり10万円の特別定額給付金について、和歌山市は22日、郵送申請書を発送した。23日以降、各世帯に届き、28日から順次、振り込みが始まる。申請期限は8月26日(消印有効)。書類に不備があると給付が遅れる場合があるため、市はよく確認して申請するよう呼び掛けている。
市役所南別館前では22日朝から、申請書が入った段ボール箱やコンテナをトラックに積み込む作業が行われ、和歌山中央、和歌山南、山東、岩出の各郵便局に輸送された。
給付対象は4月27日時点で住民基本台帳に記録されている人で、受給権者は世帯主。市内では17万5350通が発送され、約36万6000人に給付される。
一足早く7日から受け付けているオンライン方式では、19日までに4949件の申請があり、21日に振り込みを開始している。
郵送申請は、世帯主宛てに届いた申請書に振込先口座を記入し、口座の確認書類と本人確認書類(運転免許証、健康保険証、年金手帳など)の写しとともに返送する。
申請書には給付金を希望しない場合に記入するチェック欄があるため、誤ってチェックしないよう注意し、チェックしてしまった場合は取り消し線で修正するよう求めている(別掲写真を参照)。
市臨時給付金課は「これまでに行われた給付金事業では、添付書類を付け忘れている不備が多かったので、注意してほしい」と併せて呼び掛けている。
申請に関する問い合わせや相談は市特別定額給付金コールセンター(℡073・488・2067、午前9時~午後5時)。
ATM、手数料… 便乗詐欺に警戒を
また、給付金に便乗した特殊詐欺が全国で発生している。
主な手口には、現金自動預払機(ATM)の操作を求めることや、受給の手数料の振り込みを求めること、メールを送り、URLをクリックして申請手続きを求めることなどがあり、暗証番号や口座番号を教えたり、通帳やキャッシュカードを渡したりしないよう、警戒が必要となっている。
少しでも不審に思ったら、消費者ホットライン(188、局番なし)、市消費生活センター(℡073・435・1188)などの相談機関に連絡する。