平和への祈り鐘の音に 終戦の日に催し
「終戦の日」の15日、和歌山県和歌山市吹上の岡山の時鐘堂で「平和の鐘打鐘会」が行われ、訪れた人が戦没者の追悼と平和への祈りをささげた。
和歌山ユネスコ協会(芝本和己会長)が同日を「争いなき日」と定めて協会設立当初から打鐘会を行っており、ことしで73回目。県内33カ所の寺院で実施予定だったが新型コロナウイルス感染症対策のため1カ所での実施となった。
感染対策のため、時鐘堂に続く階段には人と人との距離を保つための足跡マークが掲示され、訪れた人には検温を行った。
正午の黙とうの後、参加者はビニール手袋をはめて鐘を突いた。市内から参加した西廣壮平君(12)は「初めて来た。戦争がこれから起こらないように、良いことがあるようにと思いながら突いた」、終戦時は小学生だったという山塚操さん(84)は「B21の編隊が空を飛んでいたことや、小学校に行く途中で哨戒機を見たことを思い出す。世界中に響くように思い切り鐘を突いた。戦争を知らない人も増え、語り継いでいくのは大切だと思う」と話していた。