コロナ対策や衆院選 県関係国会議員が討論
和歌山県関係の国会議員が国政の問題や和歌山の振興策を語る和歌山放送のラジオ番組の座談会が9日、和歌山市湊本町の和歌山放送であり、新型コロナウイルスの感染拡大防止、衆議院選挙などについて意見が飛び交った。
参加したのは岸本周平(国民民主)、石田真敏(自民)、二階俊博(同)、門博文(同)、浮島智子(公明党)の5衆院議員と世耕弘成(自民)、鶴保庸介(同)両参院議員の7人。二階議員は電話で出演し、世耕議員は事前インタビューの内容が紹介された。
新型コロナウイルスの感染拡大防止について、浮島議員は「一人ひとりが手洗いやマスクの着用などを行い、感染しない、させないことが大切だ」とし、医療現場への支援強化やワクチンのスムーズな接種に向けた体制整備、正確な情報提供による国民の不安解消などの必要性を訴えた。
石田議員は飲食店のコロナ対策について「(入店時の)検温、アルコール消毒など、きちっと守っている店と全くしていない店がある」とし「雇用と生活を守っていくことが重要」と話した。岸本議員は新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正が必要と強調し、「与党も野党もない。スピードアップして一日も早く特別措置法の改正を成立させるべき」と力を込めた。
一部地域に緊急事態宣言が発令される事態となっている中、鶴保議員は「正しく恐れることができていないのではないか。この状況が続くとどういうことが起こるか、東京五輪・パラリンピックをするかしないかを含めて議論する必要があるのでは」と話した。世耕議員は「未知のウイルスとの闘い。欧米に比べれば感染は抑えられており、日本はそれなりにうまくやっている」と政府のコロナ対応を評価。「経済も命に関わる。経済を止めてしまうと失業する人が増える」とし、感染拡大防止と社会経済活動の両立の必要性を語った。
門議員は政府の観光需要促進策「GoToトラベル」について「今となってはすぐ再開するのは難しい。それまでどう持ちこたえられるか」と観光業界が直面する環境の厳しさにふれた。
衆院議員の任期がことし10月で満了となることについて、二階議員は「次の選挙で圧勝できるように、いつ解散があってもいいよう準備していかなければいけない」とした。石田議員は「まずはコロナ対策だと思う。解散ができるくらいならありがたい」と語り、コロナの影響で「有権者の皆さんとの接し方が変わってきている」と話した。
岸本議員は「内閣の支持率に一喜一憂せず、いつ解散をやられてもいいように準備するだけだ。(野党の)選挙協力がどれだけできるかが鍵だと考えている」と話した。
この後、IR事業や商業捕鯨、串本町での小型ロケット打ち上げなどについて意見を交わした。