自慢の和歌山を表現 楠見西小が本紙に投稿

和歌山を題材に楽しい「五・七・五」を考えて地域の魅力を再発見しよう――。わかやま新報で日曜日付3面に隔週掲載のコーナー「しんぽうネタ職人」に、和歌山市立楠見西小学校の4年生の児童が作品を寄せた。審査を担当する海南市岡田の「山家(やまが)漆器店」の山家優一さんは「どの作品も発想が豊かで選び出すのが難しい」とうれしい悲鳴を上げている。

同コーナーは、五・七・五のリズムで和歌山を楽しく表現することでより地域を深く知り愛着を感じてもらう企画。毎回寄せられる投稿に山家さんがユーモアあふれる講評をし、大賞者には山家漆器店の商品が贈られている。

山家さんは昨年11月に同小学校で紀州漆器の伝統を伝える授業を実施。同コーナーについても紹介し、興味を持った4年生が授業で1人3句を考えた。このほど、児童たちが作った約80作品が編集部に届き、山家さんが選出した。

パンダや漆器、ミカンなど和歌山に関する言葉がたくさん並び、山家さんは一つひとつ丁寧に目を通した。「発想が純粋で、とても面白い」とうなりながらも、山家さんの目は輝く。

それぞれの児童の一番良かった作品を選んで赤丸を付けていった。選び終えて山家さんは「いつもの投稿とは雰囲気が異なり、小学生が思う『自慢の和歌山』が盛りだくさんだった。純粋でかわいらしい作品がたくさん集まった。他の学校の子どもたちにもやってもらえたらうれしい。大募集です」と話している。

寄せられた児童の作品は14日付と28日付の同コーナーに2回に分けて掲載予定。また山家さんが直接同校を訪れて記念品の贈呈も行う。

 

児童たちから寄せられた作品を選出する山家さん