どうなる紙の時刻表 南海は廃止、JRは継続
社会のペーパーレス化が進む中、紙の時刻表の取り扱いを巡り鉄道会社の対応が分かれている。和歌山県内に路線を持つ各社では、南海電鉄が22日のダイヤ改正に合わせて駅での紙の時刻表の配布を原則廃止する一方、JR西日本は配布を継続する。
南海電鉄広報部は「スマートフォンの普及により紙の時刻表の需要が減っている」と説明。「紙の消費量を抑制することで環境に配慮し、お客さまと駅係員の接触を減らして新型コロナウイルスの感染拡大防止につなげたい」と話す。
同社ホームページでは駅ごとの時刻表を見ることができ、22日以降はホームページで時刻表を確認するよう、和歌山市駅などには呼び掛けのチラシが張り出されている。
それでも、「紙の時刻表をどうしても見たい」という人のために若干数は用意するとしており、駅係員に申し出るともらうことができる。
一方、JR西日本和歌山支社総務企画課は「現時点で特に廃止は考えていない」と回答。和歌山駅では改札の近くやみどりの窓口で配布しており、「紙の時刻表は縮小の方向にあり、以前よりも部数を減らして置いている」と説明している。