第9期わかやま塾開講 58人が学び深める
将来の和歌山を支え、世界に羽ばたくグローバル人材の育成を目指す県の「第9期わかやま塾」が16日、開講した。塾長の仁坂吉伸知事は「皆さんには、危機にある和歌山を救う救世主になってもらわなければ」と話しており、塾生は来年2月まで毎月1回、各界の専門家や県内の経営者らを講師に、全9回の講義を受講する。
わかやま塾は、仁坂知事を塾長、中野幸生・中野BC㈱会長を塾頭に、2013年に発足した人材育成塾。50歳未満の県内企業の経営者や幹部、後継者、起業を志す人、公務員などを対象に、行政制度や経済情勢、社会保障などを学ぶ「知識編」と、経営者としての心構えなどを学ぶ「心掛け編」の2本柱となっている。これまでに約600人が卒塾し、今期の塾生は58人。
開講式は和歌山市のホテルアバローム紀の国で行われた。
仁坂塾長は、講師陣となっている経営者らが、大変な苦労をして今日の企業を築き上げたことを例に、塾生に大きな目標を掲げることを促し、「人生を切り開くファイトを持ち、期待と重荷を背負っていることを自覚して、勉強してもらいたい」と呼び掛けた。
中野塾頭は「将来の明確なビジョンを持ち、夢を持って事業を起こすことが何よりも大切。わかやま塾はそのような人材を育成するためにある」と話し、塾生の積極的な学びに期待を寄せた。
続いて第1回講義が行われ、知識編は田村一郎県総務部長が国の政治や行政制度について話し、心掛け編は高岡伸夫㈱タカショー社長が担当した。