まちを笑顔に 伏虎3年が花のプランター
和歌山市立伏虎義務教育学校(同市鷺ノ森南ノ丁)の3年3組の児童26人は15日、同市十二番丁にある襷(たすき)食堂の建物西側、全長約23㍍の場所に40個の花のプランターを並べた。
総合的な学習の一環で、まちのために自らで課題を見つけ実行するという取り組みの一環。2カ月ほど前に児童のまち探検で出会った同食堂の奥畑公康代表が「花を植えたい」と提案したのがきっかけで、 児童らは「まちなかひまわり大作戦」と名付け、内容の話し合いを重ねてきた。「まちの人を喜ばせるために何ができるか」を考え、奥畑代表もリモートで話し合いに参加し、水やりの方法など意見を出し合った。
この日、校内で育てた花のプランターを軽トラックで同食堂前まで運び、児童らが並べた。山田崚平さんは「運ぶのが重たかったけど、並んだらうれしい。いろんな人に見てもらいたい」と笑顔。小堀玄さんは「育てているときに芽が出てこないのがあって心配だったが、何日かたって伸びてきたので安心した」と振り返った。
奥畑代表は「こんなに並んで圧巻。まちを変えるのは子どもたち。子どもたちが笑顔で、お客さんも笑顔になって、笑顔が連鎖していってくれたら」と期待を話す。
児童らは「花を見て笑顔になってほしい」との思いを込めて来店者への手紙も書いた。担任の友居真志教諭は「子どもたちが一生懸命育ててきたので、1学期の最後に実現できてうれしい」と喜んだ。
児童らは今後、同店が休業の土・日曜に水やりを行うことにしている。