水道管仮設で感謝状 自民県連が管工事業組合に
六十谷水管橋の崩落に伴い発生した和歌山市紀の川北部地域の断水で、自民党県連(会長=二階俊博前党幹事長)は15日、六十谷橋への仮設水道管の設置工事を担った市管工事業協同組合(小向俊和理事長)に感謝状を贈った。
仮設水道管による応急復旧工事は、6日午前10時すぎに現場への機材の搬入から始まり、8日午後10時38分の送水開始まで、同組合加盟の4社が一日当たり約100人の態勢で、昼夜を徹して施工に当たった。
橋梁の車道上への設置という異例の条件に加え、本復旧完了までの長期の使用に耐える強度の確保など高度な技術が求められる工事を、2日半という短い工期で完成させた。
15日夕方、二階氏は水管橋と仮設水道管を視察。小向理事長に感謝状を手渡し、集まった工事関係者に頭を下げた。
小向理事長は「作業員が24時間(態勢)でやっていただいた。本当にみんな頑張った。無事にできたことを喜んでいる」と話し、二階氏は「災害に対して先手先手を打っていかなければいけない、遅れをとってはいけないということの教訓だと思う。こういう失敗を再び起こすことがないように、長期的な対応策を考えていきたい」と述べた。
現場には尾花正啓市長も訪れ、二階氏に、水道のように市民の料金で成り立っている公益施設への国の財源支援、本復旧に向けた国の技術支援を要請した。