コロナ感染最多196人 入院待機411人
和歌山県は18日、県内で幼児から90代の196人が新型コロナウイルスに感染し、一日当たりの過去最多を更新したと発表した。新たに医療機関でのクラスター(感染者集団)1件も認定。入院待機者は411人で、これまで堅持してきた全員入院は継続困難となり、実質的に宿泊療養、自宅療養が始まっている。
196人のうち106人は感染が判明している人の接触者で、新規は90人。保健所管内別にみると、和歌山市の104人と湯浅の24人が過去最多で、海南2人、岩出34人、橋本19人、御坊3人、田辺3人、新宮3人、県外4人となっている。
県内107例目のクラスターとなったのは、和歌山市北野の向井病院。同じ病棟を担当する看護師5人が陽性となり、感染経路は分かっていない。同院は外来診療を継続し、新規の入院は休止する。
発表済みのクラスターでは、岩出・橋本管内の成人式後の同窓会関係が1人増の計41人、和歌山市の認定こども園関係が3人増の計10人、同市の高齢者施設関係が3人増の計14人、同市の看護専門学校関係が3人増の計9人となった。
少年バレーボールのクラスターの影響で市立6小学校が臨時休校となっている岩出市では、バレー関係5人に加え、14人の児童に感染が広がっている。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が107・3人、保健所管内別で和歌山市が139・4人、岩出が138・3人、湯浅が122・9人、橋本が112・1人、海南が49・0人で、いずれも過去最多を更新した。
県内の感染者は累計6426人、入院者数は527人(うち重症4人)、病床使用率は85・0%。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は「連日の急拡大で危機的状況にあり、まだ増える可能性がある。一人ひとりが感染しない対策をお願いしたい」と話した。