前週比減の新規436人 クラスターも3件認定

和歌山県は15日、県内の乳児から90代までの436人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の同じ火曜と比べて123人減少したが、新たなクラスター(感染者集団)3件を認定し、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「まだ予断を許さない状況だ」と述べた。

436人の保健所管内別内訳は、和歌山市211人、海南32人、岩出52人、橋本55人、湯浅31人、御坊16人、田辺29人、新宮10人。

新たなクラスターは、194例目が和歌山市内の国の機関で、職員2人と関係者8人が感染。195例目は同市の特別養護老人ホームで、職員3人と入所者5人の陽性を確認。196例目は湯浅管内の小学校で、児童7人が感染した。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体で342・3人。保健所管内別では和歌山市が449・1人、橋本が455・5人で依然として400人超の高い水準だが、いずれも前日より減少した。

県内の感染者は累計1万8275人、入院者数は425人、重症者は県基準で52人、国基準で7人。肺炎患者は120人。病床使用率は68・2%、入院待機者は3272人。

野㞍技監は、高齢者を中心に救急搬送される事例が多いことから、症状が軽微なうちに診療時間内に受診し、周囲の家族なども症状に注意するよう呼び掛けた。また、コロナ以外の一般入院の際に検査で陰性だった人が、入院後に陽性となる事例も複数確認されているとし、医療機関には一般の入院受け入れ後も細心の注意を求めた。