砂山小などに ふるさとわかやま学習大賞

児童や生徒が地域の自然、文化、歴史、先人などについて学習した成果をたたえる県教委の「ふるさとわかやま学習大賞」が決まった。本紙エリアでは模造紙ポスター部門で、紀の川市立粉河小学校と海南市立亀川小学校、模造紙新聞部門で和歌山市立砂山小学校が大賞に輝いた。

同賞は、2009年度からふるさとの魅力を再発見し、誇りに思う子どもの育成を目的に毎年開催。県内の小中学校、高校、特別支援学校を対象に、ことしは模造紙ポスター、模造紙新聞、リーフレット・パンフレット、動画の4部で55校から250点の応募があり、同校を含め各部門の大賞6点と奨励賞10点が選ばれた。

表彰は各校で行われ、このうち砂山小学校の表彰式では、県義務教育課の龍田俊樹指導主事から代表児童4人に表彰状と副賞が贈られた。

大賞に選ばれたのは6年生(2021年度)53人が手掛けた「砂山小学校の創立100周年記念をお祝いしよう。」と題した縦1091㍉×788㍉の新聞。創立100年を迎えた同校の歴史や校歌、先生や歴代の卒業生へのインタビューなど八つのテーマに分け、約1年かけて調べ、まとめた成果を1枚の新聞に仕上げた。記事の中には昨年11月に行われた記念式典の様子や同校の卒業生である島精機製作所の島正博会長、福岡ソフトバンクホークスの2軍監督を務める小久保裕紀さんの記事も盛り込み、わかやまスポーツ伝承館などに足を運ぶなど多角的に調べ、体験しながら学んだことが評価された。

野村柑名さんは「今と昔では違うことも多く、みんなで協力しながら調べるのが面白かった」と笑顔。小久保さんの記事を担当した井口瑛仁(えいと)さんは「文章の順番や字の大きさ、字体もいろいろ話し合い、見やすい紙面を心掛けた。大賞に輝いてうれしい」と話していた。

製作した新聞と児童の代表者ら

製作した新聞と児童の代表者ら