豊かな海を守ろう きのくに信金が清掃
きのくに信用金庫は11日、全店一斉ボランティア活動の一環として、和歌山県内各地の海岸や河川敷、公園で清掃を行った。
地域との絆を深めようと、毎年6月15日の「信用金庫の日」にちなみ、献血や募金、清掃活動などを行っている。
同庫は2020年にSDGs宣言を表明。和歌山は海の資源に恵まれていることから、目標14の「海の豊かさを守ろう」に注目し、海洋ごみやまちの側溝のごみが問題になっている海岸などの清掃活動をすることにした。
この日、県内の約27カ所で実施し、約650人が参加。このうち和歌山市の堀止、砂山支店は合同で浪早ビーチ周辺を清掃した。
従業員やその家族ら、同庫の思いに賛同した企業も参加し、41人がビーチや道路などに分かれ、プラスチックなどのごみを集めた。
参加した村山瑛紀さん(29)は「ごみは少ないように見えたが、よく見るとタバコの吸い殻やプラスチックの破片などが落ちている。自分たちの町を自分たちできれいにできたら。今後も積極的に参加したい」と話した。初めて参加した30代女性は「環境活動に前から興味があったが1人で動き出す勇気がなかった。ありがたい機会を頂いた」と笑顔だった。
参加した子どもらは「きれいになったら海で遊べる」「泳ぎたくなってきた」「こんなん捨てたらあかんのにな」などと積極的にごみを集めた。約1時間ほどでタバコの吸い殻や缶、瓶などを収集。中にはハサミやバーベキューコンロ、炭などもあり45㍑のごみ袋約20袋となった。
同信用金庫理事、資金運用部の木村功部長(57)は「仕事も大事だが地域密着活動も大切。平行して行っていく。海をきれいにするのは義務であり責任。今後も意識を高め活動していきたい」と話した。