金融教育の必修化受け 三井住友信託が授業

三井住友信託銀行和歌山支店(渡辺義之支店長)は14日、和歌山市立和歌山高校で、3年生を対象に、金融教育の出前授業「いま知りたい!高校生のマネー入門」を開いた。

ことし4月に成年年齢が18歳に引き下げられたことなどを背景に、本年度から高校で金融教育が必修となった。これを受けて、同支店では若いうちから正しい知識を身に付けてもらおうと、今回初めて出前授業を実施。高校家庭科の指導要領改訂を踏まえ、同信託銀行が作成した教材を基に二つのテーマで、対面とオンライン形式で行った。

三井住友トラスト・資産のミライ研究所の矢野礼菜さんが講師を務め、「『お金』のトラブル回避術」と「みなさんの『ミライ』と『お金』」について授業。「『お金』のトラブル回避術」では、身近に起こるトラブルを取り上げ、課金トラブル、インターネット詐欺などの事例や回避術を紹介した。

高校生でも成人扱いとなり、親の同意なしで契約ができてしまうことから、矢野さんは「例えば10万円を使おうとしたとき使う価値があるのか、立ち止まり考える癖をつけてほしい」と呼び掛けた。

授業を受けた女子生徒は「18歳になったばかり。知識がないと怖いなと思った。お金の価値やクレジットカードの使い方などを知った上で自分で考えて行動したい」と話した。

後半は、将来のライフプランやお金の管理、貯蓄と投資の違いなどを学んだ。

渡辺支店長は「早い時期から投資や貯蓄など、お金について学び、自ら考えてもらいたい。資産形成していく支援ができれば」と話した。

お金について学ぶ生徒たち

お金について学ぶ生徒たち