市駅和佐線の供用近づく 防災や渋滞緩和へ
和歌山市の都市計画道路「市駅和佐線」の一部、鳴神から栗栖までの鳴神工区(559㍍)と、栗栖から出島までの栗栖工区(255㍍)の供用が2月上旬に始まる。同時に、すでに暫定供用されている出水工区(出水から鳴神、610㍍)の本格供用が開始となる。
市駅和佐線は市内東部地区や阪和自動車道・和歌山インターチェンジから市街地へのアクセス道路であり、3工区に延びる片側3車線の新設道路の供用開始後、歩道の設置など道路の切り替えに関する工事が行われ、全ての工事終了は本年度末を予定している。
市は1965年1月、安全で快適な生活空間を確保するため、市内の道路を整備するための都市計画道路事業を決定。2015年4月に一度見直しをしながら順次、計画に基づいて整備を進めている。
市道路建設課によると、市駅和佐線は市内のネットワークにおける必要性が高いとし、東部地区の活性化と交通円滑化および安全性・防災性の向上を図ることが目的。出水工区と鳴神工区は03年度に事業を開始し、出水工区は15年度に暫定供用を開始した。
同課は、供用開始により、特に東部地区の活性化や、緊急輸送などの道路ネットワークが強化されることによる防災性の向上、国道24号の渋滞緩和などを期待している。