障害児家族の福祉向上へ 交流会の参加募集

NPO法人サードプレイス(和歌山市、中西美穂代表)が企画・運営する「障害児家族と支援者たちの交流会」が18日と2月15日の午前9時半~11時半、同市三沢町の中央コミュニティセンターで開かれる。

サードプレイスは、障害児育児に孤独を感じている親の悩みを共に考え、社会に反映し、障害のある子どもと家族が健やかに過ごせる社会を目指すため、昨年8月に設立。配慮が必要な子どもの福祉増進・向上に向け、障害児を持つ親のオンラインコミュニティーサイトを運営し、交流会や悩みの相談、専門家を招いての勉強会などに取り組んでいる。

今回の交流会は、県男女共同参画センター〝りぃぶる〟が公募した「みんなに男女共同参画」提案事業に採択された。障害児を育てる家庭の要望と行政の政策などとの隔たりを少しでも小さくするため、当事者と支援者が共に考え、交流する機会を設ける。

自身も障害のある子どもを育てる中西代表は「当事者と支援者が直接話す機会はほとんどありません。私たち当事者が本当に求めているものは何か、その場で解決に至らなくても、思いを共有することで、改善につながります」と話し、参加を呼び掛ける。

第1回の18日は、日本大学教授で内閣府子供の貧困対策に関する有識者会議構成員の末冨芳さんが「障害を持つ子どもの権利をあらゆる政策分野で」と題して基調講演(録画)した後、「就園・就学」をテーマに交流会となる。

第2回の2月15日は、北海道大学准教授で日本ケアラー連盟理事の松澤明美さんが「障がいのある子どもと家族を中心とした包括的なケア・サービスの提供をめざして」と題して基調講演(録画)した後、「福祉サービス」をテーマに交流会となる。

参加無料。定員各回30人。申し込みは、参加者の名前、団体名、電話番号、メールアドレス、参加希望日をフォームメール、電話(℡080・2022・7230)で連絡する。1月15日まで。