蔵出しみかんPR 3年ぶり対面販促へ結団式
和歌山県海南市下津地域の生産者やJAながみねなどで構成する地域ブランド協議会(岡畑浩二会長)のキャンペーン隊は15日、地域特産の「しもつみかん」を全国にPRしようとJAながみね「とれたて広場」(同市重根)で結団式を行った。
「しもつみかん」の中でも全国有数の産地として知られる「蔵出し(貯蔵)みかん」が出荷時期を迎え、さらなる消費拡大を図ろうと、同協議会は全国各地で3年ぶりの対面でのキャンペーン活動を行う。
蔵出しみかんは、温州みかんの晩生を蔵で1~3カ月寝かせたもの。蔵で寝かせることで、水分が抜け糖度が凝縮。味が濃くまろやかになるという。2019年2月に「下津蔵出しみかんシステム」として日本農業遺産に認定されている。
岡畑会長(62)によると、JAながみね撰果場の年明けのミカン出荷量は約3500㌧で前年比の115%だといい、「ことしのミカンは表年で天候にも恵まれ出荷量が多く、見た目もきれいで、皮や袋が薄く食味のいいミカンに仕上がっている」と自信をみせる。
結団式には、神出政巳市長や関係者ら約20人が出席。「しもつみかん」のマスコットキャラクターの紀伊国屋ぶんちゃんと同市マスコットキャラクターの海ニャンも参加し、活動の士気を高めた。
神出市長は「農家の丹精のおかげで酸味や糖度のバランスのとれたおいしいミカンに仕上がっている。県や市など一体となり、キャンペーンを遂行していきたい」とあいさつ。
岡畑会長は「しもつみかんファンを増やし、毎日の食生活に欠かせない果物になれば。知名度アップを図っていきたい」と意気込んだ。
キャンペーン隊は、2月12日まで北海道や新潟など全国各地の市場や青果などの卸売り会社、各地のスーパーに訪問し販売促進活動を行う。