鬼払わずに「福は内」 粉河寺で節分会
「節分」の3日、厄よけ開運などを祈願して福を呼び込む節分会が3日、和歌山県紀の川市粉河の粉河寺(逸木盛俊管長)で行われ、多くの参拝者が福を授かろうと足を運んだ。
同寺では、寺の本尊「千手観音」の化身である童男大使が鬼に助けられたという言い伝えがあり、鬼は悪者ではないという思想が古くから受け継がれていることから、「鬼は外」がない、伝統の豆まきを行っている。
法要には僧侶6人、参拝者15人が出席。読経の中、僧侶が「福は内、福は内」と大きな声で御堂内を一周しながら、仏像や参拝者らに向けて豆をまいた。
祈祷(きとう)後には、参拝者らに「福豆」が配られた。
法要に出席した河内長野市の砂山高典さん(76)は「きょうだいが無事一年を健やかに過ごせるように祈りました」と話していた。