川柳で防災意識向上 全国入賞者15人を表彰
防災用品研究所(和歌山市秋月)が公募していた「防災川柳」の表彰式が18日、同市の和歌山商工会議所で行われ、一般の部の最優秀賞1句、優秀賞1句、秀句5句、小学生の部の最優秀賞1句、優秀賞2句、秀句5句が発表された。
5回目のことしは、全国から一般の部513句、小学生の部151句、計664句の応募があった。式で同研究所の田原サヨ子代表理事が「一般の部はもちろん、小学生もすごいなと感心した」とあいさつ。出席した入賞者8人に表彰状を手渡し、副賞としてリコージャパン㈱の360度カメラや、エフエム和歌山のバナナ防災ラジオなどが贈られた。
講評で、同会議所の田中一壽専務理事は「笑いの中にも日頃の備えの大切さなどを伝える句もあり、楽しませてくれた」と入賞作品をたたえ、尾花正啓市長は1句浮かんだとして、「新しい防災マップができました」と自作の防災川柳を披露。
同市は本年度中に約10年ぶりとなるハザードマップの更新を完了し、4~5月ごろに各家庭に配布する予定だとし、尾花市長は「家や学校のある場所にはどんなハザード(危険)があるのかを知ってもらい、いざというときの避難に役立てて」と話した。
小学生の部の最優秀賞は、かつらぎ町立大谷小学校2年の草田朔空(さく)さん(8)の句「訓練で守れる僕らの新時代」。草田さんは「優勝するとは思っていなかったので、めっちゃうれしい」と大喜びした。
「腰痛も忘れて逃げる馬鹿ちから」の句で一般の部の優秀賞に選ばれた、同市の中西照政さん(74)は「10年以上前から患っている腰痛が、賞をもらって吹っ切れた」と笑顔。
「被災地の教訓胸に未来まで」の句で秀句に選ばれ、昨年に続き2年連続入賞を果たした和歌山市の成瀬真人さんは「次は3回目の入賞で最優秀賞を狙いたい」と意気込んだ。
その他の本紙エリアの入賞者は次の皆さん。
【小学生の部】〈優秀賞〉小山啓翔(市立松江小2)▽西畑碧志(市立小倉小2)〈秀句〉小山藍理(市立松江小5)▽松下吐歩(紀の川市立池田小5)▽金岡莉子(同)