相続登記義務化PR 信愛中が制作の動画公開
和歌山信愛中学校(和歌山市屋形町)の生徒が制作した相続登記義務化を周知する短編アニメが、今月から動画投稿サイト、ユー・チューブの大阪法務局チャンネルで公開となった。和歌山地方法務局(同市二番丁)の窓口に設置されているデジタルサイネージでもその動画を流している。
2024年から相続登記が義務化されることを周知するため、効果的な広報手段のアイデアについて、和歌山地方法務局が同校に協力を依頼。本年度から創設した探究型学習を導入しているiコースの3年生が、5班に分かれアイデアを練った。昨年11月、宣伝方法、思い付いた理由、効果について、それぞれの班が発表。同局による審査の結果、短編アニメを作り、SNSで拡散する案が最優秀賞に選ばれ、広報活動に活用されることになった。
生徒らは、10代から60代が視聴する動画のジャンルのランキング上位にアニメが入っていることに着目。ユー・チューブ、インスタグラム、ティックトックそれぞれの効果を分析し、どれも「バズる」可能性があると考えた。
同局によると公開3日間で再生回数は200回を超えたという。
また、審査員から面白いという声が上がった「見る角度によって絵柄が変わるポスター」も作製。同局で他の班のアイデアを紹介するコーナーを設置し、展示している。
15日には広報アイデアを考えた生徒12人が同局を訪れ、動画が流れている様子と展示を見学。同局から記念にポスターが贈呈された。
喜多亜寿香さん(15)は「ちょっと恥ずかしいけど、いろいろな人に見て、知ってもらえてうれしい」と笑顔。
担任の藤原麻衣さんは「考えたことが形になるという良い経験をさせていただいた。これを生かし、今後の活動に取り組んでもらいたい」と話した。