県議選きょう告示 9選挙区で無投票か
統一地方選前半戦の和歌山県議選(定数42)が31日、告示される。全14選挙区で49人が立候補の事前審査を済ませており、本紙エリアでは和歌山市、紀の川市の2選挙区が選挙戦となる見通しで、海南市・海草郡、岩出市は無投票の公算が大きい。物価高騰や人口減少の対策、地域活性化などの身近な政策課題を争点の中心に、4月9日の投開票に向け、9日間の戦いが始まる。
全県では、立候補の事前審査を済ませたのは党派別に、自民党27人、公明党3人、立憲民主党1人、日本維新の会3人、共産党5人、国民民主党1人、参政党1人、無所属8人。現職は37人、新人が11人、元職が1人。
無投票が予想されるのは、海南市・海草郡(定数3)、岩出市(2)、橋本市(3)、有田市(1)、田辺市(3)、伊都郡(1)、有田郡(2)、日高郡(3)、東牟婁郡(2)の9選挙区となっている。
立候補の受け付けは午前8時半から午後5時まで、和歌山市は県庁、海南市・海草郡は同市役所、その他の選挙区は各振興局で行われる。
本紙エリア4選挙区の告示前の情勢は次の通り(年齢は投票日現在)。
和歌山市
定数15に現職12人と新人6人が立候補を予定し、激戦が予想される。
自民は現職6人のうち宇治田栄蔵氏が引退し、残る井出益弘(76)、新島雄(71)、山下直也(67)、尾﨑太郎(57)、森礼子(54)の5氏を公認。公明は多田純一氏、中拓哉氏の2人が引退し、現職の岩井弘次(65)、新人の中尾友紀(62)、小川浩樹(56)の3氏の擁立により、現有議席の維持を図る。
維新は現職の林隆一氏(60)に加え、新人の岡本年永(59)、浦平美博(51)両氏を立て、議席増を狙う。共産も1議席増に向け、現職の奥村規子(71)、新人の松坂美知子(66)の2氏を擁立する。
国民民主は浦口高典氏(68)の議席維持を目指し、参政党は、昨夏の参院選和歌山選挙区に出馬した加藤充也氏(57)が初の議席獲得をうかがう。
無所属は、現職の長坂隆司(66)、藤本眞利子(69)、片桐章浩(61)の3氏が今回も立候補する。
海南市・海草郡
定数3。自民から議長を務める尾崎要二氏(70)と藤山将材氏(47)、無所属で中西徹氏(50)の現職3人が立候補を予定し、無投票が見込まれている。
紀の川市
定数3で、岸本健氏の紀の川市長転出により、現在は欠員1。前回まで2回続けて無投票だったが、今回は4人が立候補を予定している。
自民は現職の山田正彦氏(81)、紀の川市議から転じる新人の坂本佳隆氏(53)の2人を立て、共産は前回初めて議席を獲得した現職・杉山俊雄氏(72)の再選を目指す。紀の川市議会で議長経験もある重鎮、高田英亮氏(78)が無所属新人で出馬を予定し、混戦が予想される。
岩出市
定数2に前回は4人が立候補する激戦だったが、今回は自民現職の川畑哲哉(45)、北山慎一(48)の両氏のみが出馬を準備し、無投票で議席を維持する公算が大きい。