友ケ島灯台を一般公開 28日、3年ぶりに
和歌山海上保安部は28日、和歌山市加太の友ケ島灯台を一般公開する。
航路標識の役割などを通じて海上保安業務の理解を深めてもらおうと毎年行ってきたが、新型コロナウイルスの影響で中止となり3年ぶりに開催する。
明治初期に建設され、ことしで151年を迎える洋式灯台。海上保安庁の灯台の中では最古参クラスで、歴史的建築物として近代化産業遺産、国の登録有形文化遺産に指定されている。
光源となる灯器や回転装置などは代替わりしているが、建築物の佇まいは大きな変貌を遂げることなく今も海の道しるべとして多くの船舶の安全に寄与している。
灯台内部は急な階段や突起物などがあるため、安全上の観点から普段見ることはできないが、この日は安全管理のため職員を要所に配置し実施。付近の回廊からは、灯台が照らし続ける360度の大パノラマを見ることができる。
参加者にはオリジナル灯台参観記念証(シリアルナンバー入り)をプレゼント。写真撮影用の小道具の貸し出し、3D海底地形図の特別公開もある。
参加無料(定期船の船賃は実費)。荒天中止。公開は午前10時半から午後2時まで。定期船を増便し、特別割引で運行する(往復大人1760円、小人880円)。問い合わせは和歌山海上保安部交通課(℡073・402・5852)。