保全活動の貢献たたえ わかやま環境賞表彰
和歌山県内で優れた環境保全活動に取り組んでいる個人や団体をたたえる県の「わかやま環境賞」の表彰式が5日、県庁で行われ、6団体に岸本周平知事から表彰状が贈られた。
同賞は、環境保全に対する意識を高めてもらおうと2002年度に創設。本年度は18の個人・団体から応募があり、有識者などで構成する選考委員会の意見を踏まえ、県が受賞団体を決めた。
環境保全に対する功績が特に顕著な個人・団体に贈られる「わかやま環境大賞」は、紀の川市の産業廃棄物の回収・処理を行う㈱大瀧商店が受賞。コークスの使用を減らすため、使用済みプラスチックを高炉原料化してリサイクルする方法を開発。独創的かつ先進的な取り組みが高く評価された。
表彰を受けた大瀧吉宏社長は「ニッチな取り組みなので、大賞に選ばれたと聞いて驚きと喜びでいっぱい。今後もより良い取り組みができるよう頑張っていきたい」と笑顔で話した。
「わかやま環境賞」は、ぶどう山椒の未使用資源を使った商品開発を行い、廃棄物の減量に努めている「ぶどう山椒の発祥地を未来へつなぐプロジェクト」(有田川町)▽海洋プラスチックごみの調査や、企業と連携したリサイクル製品を開発するなど環境保全の啓発に取り組んでいる近畿大学付属和歌山中学校(和歌山市)▽50年にわたり海洋生物群集モニタリング調査を続け、生物の保全活動を続けている畠島海岸生物群集一世紀間調査グループ(白浜町)▽土砂災害による人的被害をなくすため誰もが森林保全に参加できる活動を実施する㈱ソマノベース(田辺市)―が受賞。
特別賞に、アサギマダラの渡りを助けるために学習や観察を行っている北山村立北山小学校3年生が選ばれた。
![表彰を受けた皆さん](https://www.wakayamashimpo.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/06/23060704.jpg)
表彰を受けた皆さん
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