書の上達願って 和歌浦天満宮で筆供養祭
使い終えた筆に感謝し、書道の上達を願う「筆供養祭」が21日、和歌山市和歌浦西の和歌浦天満宮(小板政規宮司)で営まれた。
祭神の菅原道真が優れた書家だったことから毎年行なわれている神事。筆の穂先には、ヤギやリスなどの生き物の毛が使われていることから、動物たちへの供養と感謝の気持ちも込められている。
本殿左脇の筆塚の前で行われた神事には、県書道協会の小島健司会長(75)をはじめ、県書道連盟関係者ら7人が参列。
小板政男名誉宮司が祝詞を奏上し、県内広くから納められた約100本の大筆や小筆など、さまざまな種類の筆を小板政規宮司がくべてたき上げ、参列者一人ひとりが玉串を奉納した。小島会長は「筆に思いを乗せて字を書く。筆や動物に感謝して、それぞれの字の上達を願いたいです」と話していた。