すがすがしく新年を 宇賀部神社にしめ縄

和歌山県海南市小野田の宇賀部神社(小野田典生宮司)で3日、年末恒例のしめ縄の掛け替え作業が行われた。

氏子らで組織する奉賛会(森田三千男会長)の会員約20人が、午前8時から新しいしめ縄を手作りし、午後3時ごろから出来上がったしめ縄を境内の各所に掛けて新年を迎える準備を整えた。

しめ縄に使われる稲わらは、同会が育てている。約1反の田んぼに「もちのみのり」を植え、収穫した稲わらはしめ縄に、米は4月1日の春まつりの餅まきに使用する。

奉賛会メンバーは、わらをたたいたり手でしごいたりして柔らかくし、はかまを取り除く下準備から始め、鳥居と本殿に掛ける3本の太いしめ縄と稲荷や拝殿用、しめ縄に飾る〆の子などを作った。

太いしめ縄は3本のしめ縄を交差して仕上げた。それぞれ1本ずつは右に、3本を束ねる際は左にねじり、長さ約3㍍のしめ縄が完成した。

ことし3月に新しくなった境内のヒノキの鳥居や本殿など、各所に棕櫚(しゅろ)縄を使って設置していった。小野田宮司は「新しい鳥居としめ縄で、すがすがしい気持ち。奉賛会の皆さんに感謝。混雑を避けての年末詣もできるのでお参りください」と話した。

 

手作業で取り付ける奉賛会メンバー