真田幸村の甲冑 グランヴィアで展示

和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山の1階ロビーで、九度山町ゆかりの戦国武将、真田幸村と父・昌幸の甲冑(かっちゅう)が展示されている。6月30日まで。

県内の伝統文化や物産、地域の取り組みなど、和歌山の魅力を発信し楽しんでもらおうと企画。「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念したもので、幸村のトレードマークである真紅の甲冑と、昌幸の黒い甲冑の他、旗とかがり火が並び、迫力ある展示が楽しめる。

甲冑は、幸村と昌幸が身に着けていたであろう物を復元したもので、同町で5日に開かれた武者行列「紀州九度山真田まつり」で実際に着用された。

「赤備え」の幸村の甲冑は、旗印である六文銭と鹿の角をあしらったかぶと。昌幸の甲冑の胴には、死(四)線を越えて戦に臨むという意志を表した、四段梯子(はしご)が描かれている。

迫力ある甲冑を記念撮影する外国人観光客も多く、営業部営業企画課の中山美佳課長代理は「迫力があり華やかな甲冑を近くで見ることができるのは珍しいです。ぜひお越しください」と話し、同課の磯田広子副主任は「九度山町は魅力があふれる町。訪れてもらうきっかけになれば」と話している。

赤と黒の甲冑が並ぶ姿は壮観

赤と黒の甲冑が並ぶ姿は壮観