熊野高校の活動に大賞 わかやま環境賞決まる

環境保全に関する活動が他の模範となる個人・団体に和歌山県が贈る「第23回わかやま環境賞」の受賞者が決まった。「わかやま環境大賞」の県立熊野高校Kumanoサポーターズリーダー(上富田町)など5団体が受賞し、5日に県庁で表彰式が行われる。

Kumanoサポーターズリーダーは、自動体外式除細動器(AED)を使う際に患者のプライバシーを守るため、姿が周囲に見えないように体を覆う「AEDシート」を廃棄傘を活用して開発。関連団体と協力して普及に努めている。

「わかやま環境賞」の受賞者は、いずれも和歌山市の㈱島精機製作所、県立向陽高校理学部、和歌山大学付属小学校3年B組の3団体。

同社は、紙パックなどのリサイクル紙を原料とする糸を開発し、これを用いた製品の普及によりリサイクル率の向上に取り組んでいる。

向陽高校理学部は、紀の川下流域の環境保全のため、大規模な水生生物相の生態調査研究に取り組んでいる。

和大付属小3年B組は、SDGs活動として自然栽培や動物の飼育体験、地域の清掃に取り組み、その成果を校内外に発信する活動に取り組んでいる。

「特別賞」は県立南紀はまゆう支援学校(上富田町)が受賞。観光地のごみ問題について学習し、実際に地域で清掃活動を行っている。