心も磨く掃除用品 サンコーが小中学校に寄贈

寄贈した日用品を手に角谷社長(前列左から3人目)と生徒ら
寄贈した日用品を手に角谷社長(前列左から3人目)と生徒ら

掃除を通じて学ぶ道徳教育を推進しようと、生活用品の開発や製造販売を行う和歌山県海南市大野中の㈱サンコー(角谷太基代表取締役)は20日、掃除用品1000個を市内の小中学校計19校に寄贈した。

同市教育委員会が設ける五つの教育方針の一つ「そうじから学ぶ教育をめざす」という方針に同社が共感し、9月24日の「清掃の日」に合わせて寄贈することを決めた。

贈られたのは、水だけでも湯アカなどの汚れを落とすことができる「バスピカピカ」。生徒らが使用する教室や手洗い場を手軽に楽しく掃除してほしいとの思いから選んだという。寄贈式は海南中学校(山本尚子校長)であり、角谷社長や生徒会メンバーらが出席。角谷社長が生徒会長の岩戸結愛(3年)さんに目録を手渡した。

同校では毎日15分間、窓や廊下など校内各所を掃除している。開始時間になるとクラシック音楽が流れ、掃除に関するなぞなぞが放送され、終了時に答えが発表される。

地域活動では、ごみを拾うなどのクリーンアップ作戦も実施し、掃除を通じて地域と共に学校生活をより良くしている。岩戸さんは「普段使っているところを責任を持ち、きれいにしています。全校生徒の掃除に対する意識も高く、きれいな学校だと自慢できます」と笑顔で話す。

角谷社長は、掃除はその場だけでなく人の心もきれいにし、さまざまな部分に気が付くことができると話し「海南市が古くからほうきやたわしなど掃除用品を作っているまちだと知ってほしい。これからも自分の成長になることをたくさん行い、立派な大人に成長してください」と伝えた。

生徒会書記次長の箕嶋優来さん(3年)は「頂いた掃除用品で清掃活動に励みたい。大切に使います」と感謝を述べた。