ひらり「泳ぐ芸術」 宇野系らんちゅう品評会

審査を終えた宇野系らんちゅう
審査を終えた宇野系らんちゅう

「金魚の王様」とされる「らんちゅう」の愛好家でつくる、宇野系らんちゅう和歌山 仁(じん、吉田稔会長)の第11回品評大会が14日、和歌山市湊本町の市立博物館玄関前で開かれ、県内外から18人の愛好家が自慢の約130匹を出品。姿や形の優美さ、泳ぎぶりなどを競い合った。

同団体は、「泳ぐ芸術」とも表現される宇野系らんちゅうの魅力を伝えようと、2014年に発足。地域の人にも観賞してもらう機会になればと品評大会を開いている。

3歳以上の「親魚」、「2歳魚」、ことし5月以降に生まれた「当歳魚」の各部で、同団体の3人が審査。当歳魚の部では優等賞の優等1~5を、京都の樫内弘昭さんが独占した。

小学生の頃から、らんちゅうに興味を持ち、60年来の愛好家という同市の吉田会長(69)は「個性があり、どれほど手塩にかけて育てても、なかなか『これだ』というものにはたどり着けない。美しい宇野系らんちゅうの魅力を多くの人に知ってもらい、次の世代へつなげていきたい」と話していた。

その他、各部で優等賞に選ばれたのは次の皆さん。

【2歳魚】①新名裕厳②樫内弘昭③石橋正光④樫内弘昭⑤
樫内弘昭

【親魚】①駒野浩二②中島啓③新名裕厳④駒野浩二⑤石橋正光