小学生と内川を船上視察 和歌山RC
地元の川の美化に興味を持ってもらおうと、和歌山ロータリークラブ(RC、野井和重会長)は和歌山市内の小学生を招き、市堀川などで「市堀川スタディクルーズ」を実施した。
「内川をきれいにする会」と和歌山南RCが共催。より近くで確認してもらうため和歌山RCとしては初めての船上視察となった。
伏虎義務教育学校6年と和歌山大学付属小学校4年生ら38人と、RCの会員ら59人が参加。同市雑賀町の雑賀橋から同市伝法橋南ノ丁の旧同市民会館付近の川を3隻の船で往復した。会員らが川の歴史やRCの美化活動、同市が取り組む「かわまちづくり」について説明した。川に浮かぶごみは、ほとんどなかったという。
小学生からは「思ったより臭いがなく、楽しくクルーズできた」「いつもなら見られない目線でまちを眺めることができ、新しい発見があった」、会員からは「和歌山城と内川の歴史を船で語れば新たな観光の一つになるのでは」「官民連携し、継続して市街地を盛り上げていきたい」という感想が挙がった。
内川は市内を流れる和歌川、市堀川、大門川、真田堀川、有本川の総称。戦後の発展により、工場排水や生活排水、貯木場としての利用で汚染が進み、大門川で人体に有害なカドミウムが環境基準の40倍検出されたこともあり、全国ワーストワンの汚染度を記録したこともある。