わかやまジビエおいしい 雑賀小で調理実習


味村シェフが調理法を指導
味村シェフが調理法を指導

和歌山県内で捕獲されるイノシシやシカの肉「わかやまジビエ」について学ぶ県の出前授業が18日、和歌山市西浜の雑賀小学校で行われ、6年3組の27人がイノシシ肉を使ったメニューの調理方法を学んだ。

県では2017年度から、地産地消の取り組みの一環として、県内の小中学校などでジビエの出前授業を行っている。本年度の出前授業は県内14の小学校で実施。わかやまジビエの話の他、調理実習、クラフト作りなどの体験教室を開き、わかやまジビエをより身近に感じる機会へとつなげている。

この日の調理実習では、県調理師会の会長で、フランス料理JOY味村(同市片岡町)のオーナーシェフ味村正弘さん(72)と同会のメンバーが講師となり、作りやすく食べやすい「イノシシ肉ミートボールのクリーム煮」を教えた。

タマネギ、シメジ、パプリカを炒め、白ワインとブイヨン、牛乳と小麦粉をミキサーで撹拌(かくはん)したものを加え、ゆっくり混ぜながらとろみを出す。そこにイノシシ肉のミンチに片栗粉、卵、ネギを入れ、加熱したミートボールを入れ、パルメザンチーズとパセリを入れて仕上げた。

味村シェフは「みんな家で料理をしているからか、手早く上手」と褒め、約1時間で料理は完成し、みんなで試食した。

児玉陽斗さん(12)は「普通のミートボールよりちょっと硬いけど、ホワイトソースと合っている」、松下輝星(きら)さん(12)は「牛肉と違って癖はあるけど、味が濃くておいしい」と笑顔。

味村シェフは「きょう作ったのはホワイトソースの基本。家でグラタンやドリアなどに応用してほしい」と児童に伝えた。