明るい兆しを散りばめ 大國主神社に絵馬奉納

奉納された絵馬の前で若崎さん㊧と山本宮司
奉納された絵馬の前で若崎さん㊧と山本宮司

縁結びの神様として親しまれている和歌山県紀の川市貴志川町国主の大國主神社(山本幸泰宮司)に21日、アーティストの若崎晃子さん(66)=和歌山市=が来年のえと「巳」の絵馬を奉納した。

若崎さんは、自然保護や古民家再生、地域活性化などの活動を行うNPO法人アーストラストの理事長を務め、同神社近くで古民家カフェ「神饌行器(しんせんほかい)」を運営。地域ゆかりの人に絵馬を描いてもらいたいとの氏子からの依頼を受け、昨年から2年続けての絵馬奉納となった。

今回の絵馬は1・8㍍四方の大きさで、中央に白ヘビ、その下に海の波が描かれている他、白ヘビの体の後ろに光の柱のようにうっすらと立つ天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)をはじめ、神話をモチーフにした表現を散りばめている。11月初旬から制作し始め、今月中ごろに完成した。

若崎さんは「皆さんが見て、明るい兆しを感じてもらい、運気が上がれば幸せ。波は、人生の航海に広い視野で臨めるようになど、さまざまな思い、物語が詰まった絵馬になった」と笑顔で語った。

この日、拝殿で絵馬の奉納を報告する神事が行われ、若崎さん、同NPOのメンバー、氏子ら約20人が集まった。

山本宮司は「昨年に続いて立派な絵馬を描いていただき、ありがたい。お参りの皆さんが幸せになるよう願っている」と話していた。