高齢者施設に和みの絵寄贈 田村・渡里さん

和歌山市中之島で在宅ケアなどを行う社会福祉法人しあわせ(中本昌子理事長)に田辺市出身の建築デザイナー・田村茂さんと和歌山市の画家・渡里幸さんが描いた作品が贈られ、同施設で寄贈式が行われた。
中本理事長と親交のある同市の社交ダンサーで全国大会で優勝や入賞歴を持つ吉増亨さんが「高齢者が心和やかになるために協力したい」と絵の寄贈を考え、友人の田村さんと渡里さんに作品制作を依頼した。
2人で約10日かけて完成した作品は「希望・花のワルツ」がテーマ。虹の周りに色とりどりの花を表現。その周りを白いハトが飛び回り、遊園地でダンスする男女が描かれている。
式に参加したデイサービス利用者40人は、絵を見て「かわいい」と笑顔。
吉増さんは「皆さんにはまだ長い人生がある。この絵を見てこれから明るい時間を過ごしてほしい」とあいさつ。
田村さんは「これを見て元気に遊んで踊った日を思い出し、楽しくなってもらいたい」と絵に込めた思いを話した。
中本理事長は「私たちに大きな希望と温かい気持ちをもたらしてくれる絵でうれしい」と感謝した。
式の後は、和歌山を拠点に活動するシンガーの夕海ゆうさんが昭和歌謡ショーを行い、利用者を元気に盛り上げた。