遊具など鮮やかに 横田さんが吹上公園に描く

和歌山市堀止東の吹上公園の遊具などに、同市の横田愛奈さん(18)がカラフルな絵を描き、3月末に完成。鮮やかに彩られた園内で親子らが楽しそうに遊んでいる。
住宅街の中にある同公園は、木と花に囲まれた地域の人が集う癒やしスポット。ベンチや遊具などに塗られていたペンキが経年劣化し、色がなく暗いイメージになっていた。市は塗り直そうと検討していたところ、横田さんの絵を知り依頼した。
横田さんは和歌浦漁港の壁にシャチやマンタの絵を描き、緻密でダイナミックな独特の画風が観光客らの話題に。市内の店舗の壁や看板など約10カ所に描く他、個展も開いている。
今回、横田さんは「子どもたちに明るい公園で遊んでほしい」と、ボランティアで引き受けた。
休憩スペースには公園の芝生と木に合わせ、緑の花を描き、ベンチには青と黄色で自然と調和するよう色をつけた。
古くなり撤去も考えられていたトラとヒョウの遊具は、明るい花の模様で彩った。「リアルに描こうかと思ったけど、子どもたちが怖がらずに乗ってくれるようにかわいくした」と横田さん。
砂場だった場所は花壇にして季節の花を植え、地域住民らが水やりなどをして管理している。
横田さんは「自分の絵で公園やまちが明るくなり、みんなが笑顔で楽しくくつろげる場になったらうれしい」と話している。